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「思ったのですが……姫は魔界・天界・幻界のすべてに行けますよね。本来はどこで育ち暮らしても良い身のはず。未だになぜ人間界などに……」
「黙れ! それはお前には関係ない。お前は、ここしか知らないだろう? もっと視野を広めろ。
天界と魔界での戦争を思い出せ。そうすれば少しは私の気持ちもわかるだろう」
「はい。努力いたします」
「でだ、ここに出した本の中から、天界と幻界の境目についてかかれているものを探してくれ」
「ムーは、リアムがサボったら噛め。噛んで起こせ」
「またですかぁ? ぼくきらわれちゃいますよぉ……」
「ムー君大丈夫です。私はあなたを嫌ったりなんてしませんから」
「王子ー!」
「かぁー! お前はそれで女にモテると思ってたけど、動物にまで……このたらしが!」
「その様なことはけっして……」
「慈愛とかいうやつだろ。まぁいいさっさとしてくれ。ばぁさんの警護は?」
「すでにしてあります」
「宣伝は?」
「特に女性陣に」
「なら大丈夫だな……ってなんで女なんだよ!」
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