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いくら探しても埒があかないので、荷物を人間界へ送ってくれと頼み、姿を消す。行き先はばぁさんのところ……
「ばぁさんいるか?」
「姫様?」
「遅い時間にすまんが……やはり話してはくれないか?本だけでは埒があかない」
「私が言えるのは、幻界の魔女と呼ばれるかたがいるとか……」
「聞いたことはある」
「場所は幻界の湖の近く。大木を家にしているとかいないとか。その方が詳しいのではないかと」
「あまり聞かないが、確かに湖はあるし大木もある。行ってみよう。」
「お待ちください! 今からいかれるのですか?」
「リアム」
急いできたのがわかるほど服が乱れている。几帳面なリアムにしては珍しい。
「連れてはいかんぞ。幻界だからな」
「わかっています。わかっていますが、いつもいきなり居なくなるのは止めてください」
「癖だ」
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