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紅茶をすすり、一呼吸おいてから「綻びですか?」と答える。
「すでに進言はしたが、天界のものは危機感が足りん。1000年前を繰り返すやつもいるかもしれん。
今はほころびを直せ。
リアム……お前なら簡単なことだろう?音楽を奏で、優雅に過ごしているだけでは天界は守れん」
「もちろんそれは……」
「わかってないからこうなってるんだ!」
「姫は何を焦っていらっしゃるのですか?」
「お前にはわかるまい。やるべき事をやれと言っているだけだ。と言うことで、このまま幻界へ向かう。」
「わかりました。姫のお好きなように。ですが、綻びを直したあと一度人間界にお邪魔させていただきますので」
「好きにすればいい」そういい残しムーと共に幻界へ向かう。
「あら、姫様は……」
「あの方も色々忙しい身なので。紅茶ありがとうございました。これお代です。しばらくの間この辺りにも警護をつけますので安心してください」
そういい残しリアムも城に一旦帰ることに。
何がそうなっているのかは、王が知っているだろう。
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