天界へ

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話ながらも周りを警戒しながら大木に近づいていく。 入り口らしきものは今のところないが、それにしても大きい。 「おい! 誰かいるんだろ? 開けろ」 「ひ……ひめー」 「早く開けんと燃やすぞ。暖炉の薪にちょうどいいしな!」 暫くすると木の根っこの方に小さな穴のようなものが現れたので、そこまで進むと、小さな扉になっている。 人一人は楽にはいれる大きさだ。 「行くぞ」 躊躇いもなく扉を開ける。 中は広々としており、木の中心は螺旋階段になっていて、吹き抜けにはなっているが、部屋もたくさんあるように見える。 驚いたのは周りの壁一面の本。 「これは……すごいな」 下の方にあるのは図書館などでも読めるような本ばかりだが、上に上がるにつれ禁書に近い本が並んでいる。
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