天界へ

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「ようこそ。ここまで来たのはあなたで二人目ですよ」 「もう一人は誰だ?」 「あなたの父君……」 「そうか。で、これは一体何なんだ? 中には本の山。かといって日が入るようになっているが外からは何も見えん」 「ここの事は誰に?」 「天界の魔女だ」 「あなた……姫様で?」 「そうだ。で? お前は一体何者なんだ? この本といい……」 こちらにどうぞと言われ椅子に腰を掛ける。 出てきたものはコーヒー。幻界のものはコーヒーは飲まない。 それに、魔女とは思えない風貌……普通のおばぁさんといった感じだ。 白い髪を後ろで一つにまとめ、ゆったりとしたワンピースを着ているが、魔女ぽい帽子も被ってないし、杖もない。
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