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「帽子と杖はどうした?」
「はい?」
「ほら、こんな感じでとんがった……」
「姫ー」
「なんだ?」
「心の声が漏れてます……」
「すまん。気になったらつい……で? 帽子は?」
「ほほほ。そんなものありません。私はここの管理人ですから」
「管理人?」
「今は王家のものも知らないものが多いと聞きます。ここでは禁書の類いからすべての世界に関わることすべて記録し保管する場所。姫様の望むものもわかりますが……」
「………………」
「まぁ良いでしょう。幻と呼ばれている洞窟のことだけにしておきましょうか」
「そうしてくれ」
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