Look up at the sky

それからと言うもの、ほぼ毎日昼休みにはこの公園でリックと過ごすようになって、私たちは一気に近づいた。

私がお弁当を食べた後には、昼休みが終わるギリギリまで一緒に過ごす。

ベンチに座ったまま空を見上げて、ゆっくり流れる雲を眺めては「あれは羽を広げた鳥に見えるね」とか「あれはハート型」「やっぱり綿菓子に一番見えるね」など、色んな形に見えるそれを探したり。

公園内を散策して、木陰に入るとリックは私を抱き締めて、恥ずかし気もなく耳元で「I love you」と囁いてくる。

そして、耳、首筋、顎にと唇を這わせて、最後に私の唇へと重ねる。

後から聞いた話、リックは私がこの公園でいつもお弁当を食べていることを知っていて、あの日はあのベンチに座って私が来るのを待っていた、と。

そして、レッスンも私が受ける曜日にはわざと私の教室に自分を担当に入れるようにスタッフに依頼していた、と。

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リックと付き合い始めて、1年が過ぎた。

その間に同居している３歳下の妹にも、田舎の両親にもリックを紹介した。

リックと私はお互いのアパートへも行き来するようになり、今日は私のアパートへ彼は来ている。