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アルファポリス歴史・時代小説大賞発表
もっちろん、わたしの創作は終結しなかったため最終選考にも残りませんでした~。30万字は多すぎだった。忙しい時期に重なっちゃったしな。もっと計画性をもって来年捲土重来を期します。
応援ありがとうございました。
大賞をとった作品『中山道板橋宿つばくろ屋』は大変に素晴らしい作品で、期間中に読んで、「ああ、もうこれ一択だな」と思うほどでした。
難点はない、わけではないけれどそれを補ってあまりある香気ある文章と、著者様が市井の人々へ向ける優しい目がなんともいえない作風となって、他の追随を許さない出来です。
さて。歴史時代小説大賞を狙うためにちょっとポイントを書いておきます。
1 時代は江戸時代(多分)。『みをつくし料理帖』とか流行ってますしね、英雄よりも身近な人たちが一生懸命幸せをつかもうと努力する、っていうのが好まれるのだろう。
あたしは英雄モノとかチャンバラが大好きなんだけどな~。時代に飲み込まれていく市井の人々が書けるかどうか、もう少しじっくり考えてみたい。
2 希望が持てる内容。これはどんな小説の賞を狙うときでも当たり前。読了時に絶望したい読者はいない。どれだけ悲しい話でも最後に一抹の希望が灯るようなのがよろしかろう。
3 しっかりした時代考証は必要。「らしさ」を意外なほど求めている(気がする)『つばくろ屋』はこの点でも見事。宿場の活気や地元の名所をたくみに織り込んで、しかも作品に溶け込ませている。
4 転生モノはまずもって除外される。第1回から入賞していない。アルファポリスには別にファンタジー大賞というのがあるのでカテゴリエラーとみなされるのかも。
5 読者賞はいろいろと鎮魂のための賞。
蔓延(はびこ)る転生モノやエロを退け、素晴らしい作品を大賞に選出したアルファポリスに敬意を表します。今日(7月18日)の正式発表前に該当作品に大賞と作品賞が表示されていたのはわたしの目の錯覚でしょう、多分。
江戸時代、勉強しないとなぁ。市井の人々のどこにスポットライトをあてるのか、オリジナリティーを出すにはどうしたらいいのか、宿題がいっぱいですが、いい経験になりました。
しのき美緒(2019/07/19)
※この文章はカクヨムと重複投稿です。ご了承ください。
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