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「ボス。ボスのダミーの本職は、ボスが個人的に雇っているボディーガードなんですよね?
そんな子を、私が借りる訳にはいきません。
私だけが秘書課の中で特別待遇を受けるわけにもいきませんし、そもそもボスの周囲のガードを薄くして私を守ろうというのは得策ではないかと。
私なんかよりも、ボスの身の安全の方が秘書課にとっては大切です」
「『そんな子』ということは、君が脳裏に浮かべているのはあの子かな?
私のボディーガードは何人かいるが、『そんな子』と形容できる人間は一人しかいない。
複数人いるボディーガードの中で、あの子が貸し出されると勝手に君の中で決定した理由は何かな?」
「だっ……だって、ボスが主にダミーとして傍に置いているのって……っ!!」
ボスが何かを勘繰るような表情でクスリと笑う。
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