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「は!?」
卒業証明書を事務に取りに行く時に、吾妻に言われて飛び上がりそうになった。
「俺、結構好きなんだよね。夏目さんの会社の玩具。フィット感がヤバいって言うか、手を抜かない感じが」
「そんな話、興味ねえよ!」
「でもさ、気持ちを確かめ合うえっちも大切だけと、快感を探すえっちも楽しいよ」
「聞こえない、聞こえない」
「ムラムラ来た時とか、いちいち愛してるって気持ちを盛りあげてからムラムラを解消させるのも違うじゃん。じゃあ最初から楽しむのもありだし」
「就職決まったからっって俺をからかうなよ!」
食堂の上にある事務に行き、学生証を提出しながら卒業証明書の発行を待つ。
吾妻は要領いいから、とっくに中堅の企業の商品開発部に就職が決まっていた。
さっそく俺にプレゼンしてこようとするから嫌になる。
「あ、玩具も洗ったり手入れ大変だから、使う時はゴムを」
「吾妻!」
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