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前に言ったことと違う意見を言ったりするから、吾妻のやつっては掴めない。
「あ、暇発見」
そう言って、二階からさっさと下りてしまったし。
大体、なんで大学に頻繁に暇さんが来るんだよ。
一階に降りた吾妻が、俺に早く降りて来いとジェスチャーして来た。
「暇さん、名前の通り暇なんですか?」
渋々降りると、二人が俺に手を振ってくる。
他人のふりをしたいぐらい、華やかな二人だ。
「暇なわけねえじゃん。今からモブ攻めのAVだし。それより、男怖くなくなったんだって? 毎日兄貴に愛されてる御蔭かな」
「セクハラ発言止めてもらえます?」
「怒るなよー! 未だに兄貴が聖に会わせてくれないから、就職祝い渡せなくてさ。そろそろ就職だろ?」
「なっ」
まだ就職決まってねえのになんで就職祝い!?
「これさ、一番最初に兄貴が開発、企画、そして使用感を試したやつなんだけど」
「暇さんまで玩具かよ!」
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