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あと、全く乗り気じゃないのも伝わってくる。
どうやら拓馬は、恋人が自分じゃなくて道具でも快感を受けるのが嫌いらしい。
……おれはどうだろう。
俺が寝た後に、拓馬がこの玩具で自分を慰めてたら確かに嫌かも。
「なあ、そっち向いてもいい?」
「やっぱ道具いいや。拓馬が良い」
ぐるんと回ると、お湯がぴちゃぴちゃ音を立てて水面を揺るがした。
俺が振り向くと、玩具に咥えられた俺自身がゆらゆら揺れて、拓馬は笑う。
「まあ、確かに面白い姿だが、仕方ねえな」
「だろ、やっぱ俺は」
「俺が教えてやるか」
「え――」
言い終わらない内に、ぞくりと背中に悪寒が走る。
一瞬で唇を塞がれ、そのまま胸を弄られた。
「んんっ ふあっ」
そちらに意識が向いてい油断していた時に、玩具ごとぎゅっと握られた。
「まっ ひ、ぁっ」
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