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さっきとは違う。
引っ張られて痛い感じじゃない。
「これ、だ、めっ だっ」
なんで?
一瞬で頭が真っ白になった。
キスで?
触れられたから?
いや、さっきまできつくて痛いだけだったその道具の刺激にも身体が反応してしまったのが分かった。
……やばい。
「た、くまぁっ」
頭をぎゅっと抱きしめて、一度に襲ってきた快感を耐える。
のに、頭を抱きしめて押し付けた身体に、拓馬は舌を這わせてきた。
「ば、かっ ちがっ刺激強、い、の」
「まあ、そうだろうな」
にやにやと余裕ぶった拓馬の声に、ますます頭が混乱してくる。
ずるい。
「な、なんで」
「あ?」
「気持ちが良いの? ……拓馬が触ったから?」
自分じゃ痛いだけだったのに、今は胸がドキドキして身体が熱くなっていた。
「半分正解だ」
滲んだ目尻に口づけを落とすと、耳元で甘く囁いた。
「俺が、――お前の感じる場所を知ってるからだ、よ」
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