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もう少し擦るように、とか、ここを重点的に、とか、お前は教師か!
と怒鳴りたくなったが止めた。
言われたとおりに手を動かして、拓馬が反応して行くのが新鮮で、ドキドキしたけれど嬉しかった。
俺のぎこちない手の動きに反応してくれるのに、とてつもなく愛を感じたから。
「……拓馬」
「あ?」
「お、――俺が声出しちゃったり喘いだりするのって嬉しい?」
「ぷ。両方同じ意味じゃねえの? まあ嬉しいけど」
荒い息を吐きながら笑う拓馬に、胸をぎゅっと掴まれた。
「……硬くなったこれで、――俺を貫いてよ」
「は?」
「いっぱい、拓馬を感じたい」
耳まで真っ赤になったけど、真っ直ぐに拓馬を見た。
拓馬はきっと、玩具だけで終わらせようとしてたのは分かってる。
滅多に最後までしてくれないのは、自分ので俺を傷つけない為。
でも俺はもっと、拓馬を感じたい。
拓馬のモノでめちゃくちゃにされたい。
触るのを止めて、硬くなった拓馬の上に乗ると、自分から腰を下ろしてお尻に擦りつけてみた。
ぴちゃぴちゃと湯船が跳ねる中、お互い小さく息を飲む。
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