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「っち。我慢してやったのに」
馬鹿が。
そう言ったと同時に荒々しくキスされ、何を話そうとしても唇を奪われ言葉の意味は無くなった。
かわりに、身体に入ってくる拓馬の熱に、俺ももっと感じたくて深く腰を埋めた。
「煽ったのはお前なんだから、声我慢すんなよ」
「うっ し、しないけど、引くなよ」
「ああ、愛してやるよ」
言葉は乱暴なのに、指先も声色も、仕草も全部優しくて甘い。
「んっ ――く、っそっ」
ゆらゆらと腰を動かされ、湯船と一緒に身体が揺れた。
身体を裂かれる様な圧迫感が、今は気持ちが良いなんて信じられない。
もっと奥に来てほしい。
もっと、激しく俺を求めてほしい。
もっとズブズブに甘やかして、――俺だけを甘やかして欲しい。
「す、――好き」
「ああ、聖。俺もだ」
「ひ、ぁぁっ。今、動いたらっ」
「ああ、そうだったな」
忘れられていた玩具を、ぽいっと放り投げて直接触られてた。
先端を指の甲で刺激されたら、一瞬で絶頂まで登って――放ってしまった。
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