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「うっしゃ!」
漸く内定が決まった。
たったの一社だったけれど。
四年になったら、ここでバイトしつつここの会社が行ってる児童養護施設へのボランティアにも積極的に参加しようと思う。
「だーりんりん、すげえだろう」
朝から上機嫌だった俺は、内定書を持ってくるくる回りつつ、ソファで雑誌を読んでいる拓馬に後ろから抱きついた。
ちゅーっと頬に口づけると、面倒くさそうに雑誌を閉じて、俺の手を引っ張り強引に自分の胸の中に引きずりこむ。
「朝から、ずっと上機嫌だな。今ならどんなこともしてくれそうだな」
「あー? なんだよ。コスプレとか裸エプロンとかやめろよ。もうすぐ社会人なわけだし」
えっへんとふんぞり返っていると、クククっと楽しそうに笑われた。
「そうだな。例えば、バイブ3本とか」
「え、えええ、え?」
「内定が決まらなかったら、俺の専属秘書にしてやったのに、決まりやがって」
拓馬が専属秘書なんて言うと、なんだかエロいことする仕事しか想像できない。
でも口だけで、本当に玩具使おうとかしないくせに。
アダルトグッズの会社社長の癖に。
「……まあ、玩具は無理でも多少の事は聞いてやるよ。あいつらが帰ってからな」
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