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「ああ、それは構わない。」
おやじさんが答える。
「では、とりあえず郵便の依頼は受けましょうか?」
ユーリーさんが提案する。
私は、静かに頷いた。
「ところでおやじさん。
ミドリックへの届け物は、どの位あるのですか?」
ユーリーさんが、話題を変える。
「ああ、バックパック1つ分だ。
ミドリックへの親書もあるから、扱いは慎重に頼む。」
「わかっていますよ。」
おやじさんの言葉にユーリーさんが頷く。
「じゃ、明日出発したいので、薙癒斗の餌と4人分の保存食、それに薪を5日分用意していただけますか?」
「5日分だな。わかった。準備しておく。
それとこれは、ミドリックへの荷物を届ける依頼の前金200cだ。」
おやじさんは、懐から金貨の入った袋を円卓の上にドンと置いた。
「そう言えば、薙癒斗さんの餌はここでしか買えないのですよね?」
私は思い出したように言った。
「ああ、そうでしたっけ。
じゃ、どうしましょう?」
ユーリーさんが、私たちを見渡す。
「往復分買っておいたらどうでしょう?」
「10日分という事ですか?」
でもでも、メアリーさんの意見だと、アリマッツさんの依頼時の薙癒斗さんの餌は考えていませんよね?
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