第1章 ご指名です!

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「ああ、それは構わない。」 おやじさんが答える。 「では、とりあえず郵便の依頼は受けましょうか?」 ユーリーさんが提案する。 私は、静かに頷いた。 「ところでおやじさん。 ミドリックへの届け物は、どの位あるのですか?」 ユーリーさんが、話題を変える。 「ああ、バックパック1つ分だ。 ミドリックへの親書もあるから、扱いは慎重に頼む。」 「わかっていますよ。」 おやじさんの言葉にユーリーさんが頷く。 「じゃ、明日出発したいので、薙癒斗の餌と4人分の保存食、それに薪を5日分用意していただけますか?」 「5日分だな。わかった。準備しておく。 それとこれは、ミドリックへの荷物を届ける依頼の前金200cだ。」 おやじさんは、懐から金貨の入った袋を円卓の上にドンと置いた。 「そう言えば、薙癒斗さんの餌はここでしか買えないのですよね?」 私は思い出したように言った。 「ああ、そうでしたっけ。 じゃ、どうしましょう?」 ユーリーさんが、私たちを見渡す。 「往復分買っておいたらどうでしょう?」 「10日分という事ですか?」 でもでも、メアリーさんの意見だと、アリマッツさんの依頼時の薙癒斗さんの餌は考えていませんよね?
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