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「そうすると残り115cです。
パーティの財布に15cを入れるとして、残りの100cを4人で分けると、1人25cになります。」
私は、金貨を数えながらユーリーさんの言葉を聞きつつ、先ずおやじさんに85cを渡した。
するとおやじさんは、カウンターへと戻っていった。
そして25cの山を4つと、15cの山を一つに分けていった。
そして、みんなの前に25cの山を1つ置いた。
残りの15cはユーリーさんの前に置いた。
「ありがとう、トモリ。」
ユーリーさんはそう言うと、自分の財布に25cを、パーティの財布に15cをそれぞれ仕舞い込んだ。
「問題は荷物をどうやって運ぶかですね。」
ユーリーさんは、真面目な顔をして向き直る。
5日分の食糧と薪でもなかりかさばる。
その上、郵便物もある。
薙癒斗さんの餌に至っては15日分だ。
「たぶん荷馬でも借りないと持てませんよ。」
「え、でもでも荷馬を借りると返しに来ないといけませんよ。」
まさか調査の間も借りっぱなしと言うわけにはいきませんからね。
「あ、そうだ。薙癒斗の鞍は出来上がっているんですよね? 金シャチ。」
ユーリーさんが閃いた、とばかりに金シャチさんに聞く。
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