5人が本棚に入れています
本棚に追加
「うん。金色の豪華な鞍だよ。」
上機嫌で言葉を返す金シャチさん。
鞍が出来上がった時、あんなに喜んでみんなに見せびらかしていたもんね。
薙癒斗さんにはちょっと豪華すぎるくらいの鞍。
荷物を運ぶための荷袋もついているんだよね。
「じゃ薙癒斗に、荷物を持たせましょう。」
ユーリーさんは、平然と言ってのけた。
まぁ、そのための荷袋でもあるんですけどね。
金シャチさんも特に反対はしないみたいだ。
「それじゃ、明日の朝またここに集合ね。
じゃ、今日は解散。」
ユーリーさんの号令に私は、1cを円卓の上に置くと、カウンターへと向かった。
「おやじさん。
あの……ワインを1本いただけますか?」
「お? なんだ? 前祝か?」
「いえ、そう言うわけではないのですが……。」
私は20cをカウンターの上に置く。
「ちょっと待ってな。」
おやじさんは、カウンターの奥へと向かい、高級そうなワインを1本取り出してきた。
「ほらよ。」
「ありがとうございます。
でも、良いんですか?
このワインって30cですよね?」
私が不安に思うと、おやじさんはニコッと笑って、
最初のコメントを投稿しよう!