第1章 ご指名です!

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「うん。金色の豪華な鞍だよ。」 上機嫌で言葉を返す金シャチさん。 鞍が出来上がった時、あんなに喜んでみんなに見せびらかしていたもんね。 薙癒斗さんにはちょっと豪華すぎるくらいの鞍。 荷物を運ぶための荷袋もついているんだよね。 「じゃ薙癒斗に、荷物を持たせましょう。」 ユーリーさんは、平然と言ってのけた。 まぁ、そのための荷袋でもあるんですけどね。 金シャチさんも特に反対はしないみたいだ。 「それじゃ、明日の朝またここに集合ね。 じゃ、今日は解散。」 ユーリーさんの号令に私は、1cを円卓の上に置くと、カウンターへと向かった。 「おやじさん。 あの……ワインを1本いただけますか?」 「お? なんだ? 前祝か?」 「いえ、そう言うわけではないのですが……。」 私は20cをカウンターの上に置く。 「ちょっと待ってな。」 おやじさんは、カウンターの奥へと向かい、高級そうなワインを1本取り出してきた。 「ほらよ。」 「ありがとうございます。 でも、良いんですか? このワインって30cですよね?」 私が不安に思うと、おやじさんはニコッと笑って、
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