第1章 ご指名です!

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私たちは、いつもの様にチケハン亭で昼食をとっていた。 そんな時、ミソカツ亭のおやじさんが私たちの円卓へとやって来た。 その手には丸められた、樹皮紙が握られていた。 あれはきっと依頼書だろうと思う。 と、言うことは私たちに仕事の依頼があるのかな? 私は、密に心を躍らせていた。 するとユーリーさんが、 「その樹皮紙は依頼ですね?」 おやじさんが、円卓に到着すると声をかける。 「おお、察しが良いな。 実はお前たちを指名してきた依頼があるんだ。」 おやじさんは、樹皮紙を円卓の上に広げた。 「指名ですか? では、依頼主は?」 ユーリーさんも気になるよね。 私たちのことを知っている人って……誰だろう? 「依頼主は、ミドリックのアリマッツと言う博士なのだが、知っているか?」 おやじさんの言葉に、 「ああ、あの博士ですね……。」 ユーリーさんはため息をつくように、視線を逸らす。 イヤな思い出でもあるのかな? 私は、アリマッツさんの顔を思い浮かべて、私たちを覚えてくれていたことを喜んでいた。 「まぁ、お前たちも噂は聞いているだろう。 ミドリックから調査団が派遣されるそうだ。 その指揮を執るのがアリマッツ博士だという事らしい。」 おやじさんが言う。
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