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「今回は大切に保管してあった古代文明の遺産も持参するらしく、調査団が遺産を研究所まで運ぶ手はずになっているという事らしい。
分かっているのはこれくらいだ。」
おやじさんが、依頼書に視線を落す。
「あとはお前たちも噂で聞いたことはあるだろう?
その調査団の編成のため、一般労働者や古代文明の研究者を集めているという事くらいか。
そうそう、1カ月ほど前、街道からミドリックに繋がる道にモンスターが住み着いたモンスターを”神速の刃”と言う新米冒険者が蹴散らしたっていう話だ。
まぁ、退治したから問題はないだろうけど、気を付けて行くんだな。
調査団の話は、これを見れば分かる通り、詳しくは本人に聞いた方が良くわかるだろう。」
私はおやじさんの広げた依頼書に目を通す。
依頼内容を書く欄には、”調査団の護衛”とだけ書かれていた。
「とりあえず、話を聞きに行く必要がありそうですね。」
ユーリーさんも、呆れ顔だ。
「そうだな。」
おやじさんも、ため息交じりに答える。
「調査団の護衛の依頼を受けるかどうかは、ミドリックに行ってから決めても構わないのですか?」
ユーリーさんがおやじさんに聞く。
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