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翌日の休み時間、ヅッキーが再び教室に来やがった。
「自分が目立つ事、いい加減自覚しろよ」
「悪ィな。昨日言ってた主将の名前、後輩に訊いて判ったよ」
「……えっ?」
「剣崎だ」
「…剣…崎…?」
「おう」
剣崎…?3年って言ったな?同じ苗字…兄か?だとしたら……
「そいつの弟が1年にいるらしい。確か名前は…蓮_て、おい!のの?!」
オレは、何て事をしちまったんだ!
確かめねぇと!
オレは、1年のフロアに向かって走った。
ああっ!!クソッ。クラス訊いてなかった。
端から順に扉をあけていく。
オレの顔を見た途端、青ざめていくのが判る。
今は、そんな事どうでもいい。
「剣崎蓮はいるか?」
みんなオレから視線を逸らす。
チッ
「クラスが解るヤツは?」
「……Cです」
か細い声。
オレは、そのままCに急いだ。
入り口から顔だけ覗かせ、アイツを捜す。
クソッ アイツ、ちっこいかんな。
めんどくせぇ。
「剣崎蓮は、いるか?」
オレの一声でクラスのヤツらは、さっと引いていき、目の前に蓮が現れた。
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