pf. 3

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  蒼龍の溜まり場は、トップであるトラさんが勤めている板金屋の元作業場。 オレ達は、いつもそこで好きなように過ごしている。 何かトラブルがあれば、トラさんから連絡がある。 それまで、良く言えば待機?てヤツ? オレは、そこにあるソファでゴロゴロしてるぐらいだけど、 サクラは、趣味のアクセサリー作ってたり、アキに至っては_、 「オイ。出来たぞ。手を洗ってこい」 「慎ちゃんの作る料理は、超絶ウマいよね」 「サクラ」 顎で促され、サクラは渋々手を洗いに、部屋を出て行った。 アキには弟が2人いて、共働きの両親の代わりに面倒をみている。 実験台と称して、オレ達にもこうして、色々振る舞ってくれるので、有り難い。 「あんな簡易キッチンで、良くここまで作れるな」 今日は、餃子にチャーハンにスープまである。 「シノだって、簡単なもの位作ってるのだろ?」 「…オレの場合は、必要にかられて… んな事より、下の連中、呼んできたらどうだ? 冷めちまうぞ」 「そんな事、サクラにやらせる。それより、シノ。1年の教室に行ったそうだな。頬が腫れていた事と、何か関係があるのか?後輩共が騒いでいたぞ」 「別に…」 やっぱ、あのやり方は間違ってたか。
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