pf. 4

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昼休み。いつものベンチで昼寝でもしようと行くと、レンもいつものベンチで読書をしていた。 そういや、昼はいつもここだって、言ってたな。 今まで、全然気づかなかった。 オレも、あんま周り見ねぇし…。 ベンチに横になり、木陰から見える空を眺めた。 話しかけると萎縮させるし、今日はこのまま寝よ。 オレって、こんな気遣うヤツだったけ? ああっめんどくせぇ。 めんどくせぇけど…嫌じゃねぇんだよな。 こんなオレも、悪くない。なんて、どっかで思ってる。 さぶっ! こんなセリフ、仲間が聞いたら引くよな。 なんて、グルグル考えていたら、いつの間にか熟睡してて、目覚めた時には、レンの姿は無かった。 翌日も、同じように声をかけずに昼寝した。 ただ、昨日と違った事は。 「起きて下さい。東雲先輩」 「……ん?」 レンが起こしてくれた事。 「授業始まりますよ」 「おお。サンキュ。…ん?アンタ、誰?」 レンの隣に男が立ってる。 オレよりは低いが、背の高い男。友達か? 「東條です」 「あ、あの同じクラスの東條進君で、バスケ部なんだ。オレいつもここで、東條君の昼練終わるの待ってたから」 「そうなんだ」 一所懸命、説明しちゃって。 コイツにも、あの事は話せて無いんだよな。   「それじゃ、オレ達はこれで。剣崎、行くぞ」 「うん」 レンは、彼の後をひょこひょこと追いかけて行った。 ふーん。
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