pf. 5

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久しぶりに乗った。満員電車…。ハンパ無かった。 オレは、上の新鮮な空気吸えたけど、蓮のヤツ、真っ赤な顔してたし、苦しかったんじゃねぇかな。 オレとドアの間に入れてやったからいいけど、普段、どうしてんだ? 「なあ」 隣にいると思って話しかけたが、いねぇ。 パッと後ろを見ると、二、三歩後方を歩いていた。 「悪ィな。歩くスピード速かったか?」 ゆっくり歩いてたつもりだったんだけどな。 「大丈夫です。先、行って下さい」 さっきからずっと顔を伏せていて、目を合わせようとしない。 どした? 「おう!東雲!今日は、超早ぇじゃん」 同クラのヤツらが肩に腕を回しながら、声をかけてきた。 気づくと、学校の近くで、歩いてるヤツらは、ウチの生徒ばっかりだった。  何気にレンを視線で追うと_、居ない?! どこ行った?あっ! 見つけた時には、走って正門をくぐっていた。 あんの_! 「悪ィ」   クラスのヤツの腕を解くと、走って追いかけた。     「待てって!何で逃げんだよ!」 腕を掴むわけにいかねぇし、ああっ面倒くせぇ。 レンの前に回り込んで、進路を塞いだ。 目が合い、ちょっと睨んでやると、きまり悪そうに、目を伏せてしまった。 ったく。何、考えてんのかわかんねぇ。
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