始まりを告げる放送

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「(…くそ、眠てえなぁ…)」 昼食後の授業は、なんだってこんなにも眠たいんだろか。 先生の話し声がもはや催眠術やら子守歌に感じる。 まあ、今の今までノートもとらずに爆睡してたんだけど。 ふと目が覚めて、起きてみたらまだ残りの授業30分程ある。 …よし、まだ寝れる。 机にうつ伏せようとしたら教科担任がイライラ感MAXで近づいて来た。 「おやおや?片桐。ようやく起きたと思ったらまた寝るのか?ん?」 嫌味たっぷり。 ねちっこい声と面長なひげ面。 国語担当の小杉だ。 女子生徒の顔色ばかりうかがって、お気に入りの生徒ばかりを優遇してる 根性腐った大人だ。 よくもまあ、こんなやつが教師なんてやれてるもんだ。 学校の人選ミスに泣きたくなる。
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