エピローグ

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「終わりました」 「戻って来ませんよね?」 「大丈夫です、この地から立ち去りましたから」 「ありがとうございます」 職員から礼金を受け取り、プールに背を向ける。 家業の為とはいえ、女子高生で彼氏のいない私が、なんで2人の若者の仲を取り持たなくちゃならないのよ。 こんな仕事、もうやめてやる! 異性に興味を持ちながら亡くなった2人の若者。 プールの中で心臓麻痺を起こし溺死した少年、プールで楽しげに戯れる同い年くらいの少年少女達を眺める事しか出来ず、将来を悲観してプールの脇の木で首を吊った少女。 2人の地縛霊が出会い、最後にこのプールから旅立つように仕向けて仕事は終わったけど、夏ももう終わりじゃない。 私の青春を返せ――――!
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