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この学校の制服は・・・
女子は白いブラウスで、襟が少し丸くカットされたデザイン。
男子は普通の襟の白いカッターシャツだ。
校章入りの金色ボタンが3つ付いた、紺色のシングルブレザー。
左の胸元にはポケットがあり、そこにも校章のワッペンが縫い付けてある。
女子は、紺色をベースに緑と赤の細い線が入った、膝丈のプリーツスカート。
男子も同じ柄で、パンツスタイル。
首元には、同じ生地のリボン(男子はネクタイ)を付けることになっている。
女子はひざ下までの靴下。
校章入りで夏季は白、その他の季節は紺色を履くことになっている。
男子は足首より少し長い丈の靴下だ。
靴はローファーで、色は黒か茶色にするように決められているだけで、学校指定ではない。
以前彼女に会った時は、バスケ部のジャージ姿だったから、制服姿を見るのはもちろん今日が初めてだ。
僕なんかより、ずっとずっと、ずーっと彼女の方が似合っている。
そう伝えたいのに、うまい言葉が自然と僕から出てくる訳もなく
「今日は制服なんですね・・・」
と、馬鹿な質問をしてしまった。
当たり前じゃないか・・・!
今日は入学式で、そのあと在校生たちも合流して始業式があるんだから!
そんな、とんちんかんなことを言った僕に、センター女子は
「そうなの。春休み中ずっとバスケ部のジャージを着てたから、今日久しぶりに制服を着たのよ。そしたら、ちょっとウエストがきつくて・・・。困っちゃう。」
困り顔の彼女も超絶かわいい!
「制服が縮んだんじゃないですか?」
「そうかなぁ。そうだといいんだけど・・・」
2人一緒に笑う。
僕に初めて敬語を使わずに話してくれたことが、うれしかった。
あ!そうだ!
僕は、急いで紺色のブレザーの右ポケットに入れていた、小さな紙袋を取り出した。
「あの、これ・・・ハンカチ、ありがとうございました!」
お辞儀をして両手で差し出した。
彼女は、僕と同じようにお辞儀をして両手で受け取ってくれた。
「ありがとう!・・・わぁ!かわいい!」
僕は借りていたハンカチをそのまま返すことに少し抵抗を感じ、それを入れる袋をいろんなお店で探した。
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