- プロローグ -

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        -『女帝(じょてい)』-  その名の通り、女性でありながら『帝位(皇帝)』に就いた者。又は、その権力を持つ者。  女王同様、それは女性にのみ与えられる称号である。  だが。女性と見紛うばかり……………いや、女性に勝る美貌に、明晰な頭脳と抜群の運動神経(身体能力)。誇り高く、清廉なる心。  人の上に立つ者としての器と自律心、遠く広い視野と、弱き者を守ろうとする慈悲。  それら、全てを兼ね備える『規格外』とも言える少年が、その学園には存在していた。  そして、誰ともなく。その少年は皆から、こう呼ばれるようになったのだ…………       -『蒼架の女帝』、と-
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