第1章 ばれちゃった。

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 と、急に。  ガラスの割れる大きな音とともに、 窓から教室に飛び込んできたものがある。  それは、 鉄のかたまり、 長い鉄の棒だった。  それは、 窓際から3列目で、 立っている彼の頭のほうに向かっていった。  ああ、 ダメ!!  こんなになるなんて・・・  でも、 隠さなきゃ。  でも、 彼の命が・・・  ああ、 もう間に合わない。  こんなに早く別れが来るなんて思わなかった。  わたしは立ち上がっていた。
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