第1章

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もちろん――。 「い、いいね」 「聞きたいよ、もちろんさ!」 彼の意見に逆らう者などいなかった。 授業が終わっているのに 皆微動だにできず口々に同意する。 「だろ。それじゃあさ――」 そんな中 暴君は誇らしげに 「実際に見てみたいとは思わないか?どうだ?」 言った。 「え……?」 「見てみるって……」 「つまり誰かをスポルス・サビナに見立てて実践するのさ」 とんでもないことを口走る彼の声音は 「どうだ?」 より冷たくより迫力を増して 皆を釘付けにしてゆく。
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