第1章

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「立花ー助かったわ。ありがとなー。出張って荷物多くてやんなっちゃうよなあ」 「飛行機使えただけいいじゃないですか」  ガラガラとキャリーケースを転がす男性を迎えに来たのは、レオだった。 就職して、3年目を迎える職場の先輩だ。 外回りで運転したその流れで、空港まで先輩を迎えに来たのだ。大きな空港は、人が多くて、多国籍な空間で異質なものに感じていた。 「先輩、出口こっちでしたっけ」 「え? お前わかってて歩いてきてたんじゃなかったのかよ」
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