第1章

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「すみません。来るときは人の波に流されてきてたら、なんか到着口んとこ来れたんで……」 「勢いで来たのかよ」  てっきりレオが空港内を把握しているものだとばかり思っていた。ずんずん歩くレオの背中をついてきた職場の先輩が、きょろきょろと周囲を見渡し、駐車場への出入り口を探していた。  「こっちこっち」、と周囲を把握し歩き出した先輩のあとをついて行けば、外国人が多いためが、距離の近いスキンシップをしている人が多く目に入ってきた。 「すげえよな、人前でハグとかキスとか。日本人にはハードル高いわ」 「そっすよね」  ちらちらと辺りを見回していると、外国人が多くいるフロアに、日本人の姿もあるようだ。
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