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自分と似ている名前の外国人。いつの間にか、菜子の隣をそんな知らない人がいたのかと思うと、鼓動が早くなる。
誰かの携帯が震えたかと思えば、リオの携帯で。画面をタップするすると、みな一斉に耳を傾けていた。
『……オ。リオ?』
恋い焦がれていた、愛しい人の。受話器を通してもはっきりとわかる菜子の声。
画面を見れば、途切れ途切れに静止した、ざらついた画面の中には、菜子の顔。
「菜子……!」
『あれ? リオ……じゃない? レオ? え、何? リオー、おーい』
画面をのぞき込むようにレオが近づけば、その身体を紫璃が押して遠ざける。
どうやらスカイプ通話らしい。友人が一様に介するこの場で、近況を報告する場を兼ねているらしかった。
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