第1章

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髪の毛は黒いけれど、鼻筋の通った顔と手足の長い高身長の容姿は、クオーターだというのも頷ける。 生憎、整ったその容姿は、少し残念だとクラスの中では、今では暗黙の了解になっている。  クラスの皆で集まろう。そんな約束がゴールデンウィーク前にあった。 土日は花屋でバイトをさせてもらっていて、なおかつそんなに遅くまでは遊べない。けれど、塾に通う人や習い事をしている人など様々で、夜の8時には解散したと聞いた。 私は、お昼過ぎから夕方までの短い時間、参加させてもらったのだけど、その時間は大人数でカラオケに行って、マイクを持って熱唱していたレオのマイクが、大音量でエコーした。
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