第1章

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 その言葉に込められた意味はよくわからなかったけれど、なんだか褒められているみたいで、照れくさい。目を細める菖蒲が可愛くて、2人で笑い合っていた。 「今度はうちにも遊びに来てよ」 「いいの? じゃあ、今度遊びに行くわ。菜子の部屋ってどんな感じなの? 雰囲気とか」 「んー。普通だよ。菖蒲の部屋みたいに可愛くない」  「ちょっと、やめてよ」と真っ赤になった顔を、手で覆い隠していた。
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