第1章

22/1242
前へ
/1242ページ
次へ
以前、菖蒲のうちに遊びに行ったときのことだ。 菖蒲の部屋は綺麗な色と可愛い雑貨がいっぱい置かれていて、大人っぽい印象から一転、乙女な子として認識された。 本当はピンクの可愛いレザーのペンケースを使いたいのに、キャラじゃないからと言って、わざわざシックなキャメルのペンケースを持ってきている。携帯のカバーすら、好きな色のものをつけていないらしい。  見栄っ張り、と笑いあった。 容姿端麗でしかもセンスがいいとか、話しやすいとか、付加価値がつくと、同性の妬みの的になるのだと思う。
/1242ページ

最初のコメントを投稿しよう!

26人が本棚に入れています
本棚に追加