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「あるよー! 最近切り花も入荷したんだよ! 一本刺ししてテーブルとかに飾る人も多いんだよ」
「じゃあ、それ。……その、白いやつ」
「はい、ありがとうございます。……お目が高い、ね!」
クラスメイトらしく軽口を叩くように振る舞う。
自宅用に包んだゼラニウムを包んでいると、まじまじとその光景を見つめている結城。
大したことのない日常の作業のはずが、注目されるとぎこちなくなってしまう。
……ぎこちなくなってしまうのには、もう一つ理由があった。
「結城くん。この前さ、あの……ごめん」
左右に視線を泳がせて、本人と目を合わせることができなかった。
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