第1章

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「じゃあ私も菜子でいいよ。菜子とか、なっことか、なっちゃんとか……。えっと、呼びやすいのやつで、適当に」  ふふふ、と口元を覆い隠す隠す手の爪が、綺麗に整えられていて、見惚れてしまった。深爪しがちな、丸く短い小さな自分の手と見比べると、ため息が出そうになる。
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