recycle1~八幡修司~

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「大丈夫か美幸」 だが美幸の目の焦点は定まっておらず、 どこか宙を見ているようだった。 男がナタの刃先についた血液を上着になすりつけながら笑う。 「ああ、お兄ちゃんなの? 生きててよかったって思った? 肉体的には生きてるよ、この子。 だってこの血、俺のだもん。 抵抗するからさあ、手切っちゃって。 あ、でも精神的にはどうかな?」 男の声に反応するかのように、 起き上がった美幸は涙を浮かべながら 後ずさりして、壁に背を付ける。 「美幸に何をした」 「何って、見て分からないかなあ? 君ぐらいの歳なら分かるんじゃないの」 美幸の服は所々破け、 スカートの裾の辺りに片足を抜いた状態の下着が見えた。 「お兄ちゃん……助けて……」
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