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「……起きろ」
真っ暗な世界に急に光が戻り、目が眩む。
「目が覚めたか」
修司は両腕を縛られたまま椅子に座らされていた。
目の前に立つ看守は無理矢理修司の右手を取ると、
書類にその親指を押し付けた。
「人資源有効利用促進法に則り、
これより購入者の元へお前達を搬送する。
人資源に拒否権は無い。
この書類に捺印をした瞬間、貴様らの人権は国に帰した」
修司たちを囲むように立っていた
数人の男達がひとり、またひとりと
人資源予定者を担ぎ上げていく。
修司もまた無抵抗のまま担ぎ上げられ、
数人の人資源予定者と共にトラックの荷台へと詰め込まれた。
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