recycle1~八幡修司~

16/29
前へ
/171ページ
次へ
第二実験室と書かれた扉を開け、 中へ入ると、白髪の男性は社長の入室を確認し扉を閉めた。 室内は八帖ほどの大きさで、 正面の壁は全面ガラス張りになっており、 階下に作られた実験場を覗くことが出来る造りになっている。 階下の実験場には一人の男性の姿と その傍らには一台の車が置かれていた。 「石脇君、社長が見えられた。 社長もこの装置の完成を心待ちにしている。 有用な資源活用を期待する。 では実験を開始してくれ」 白髪の男性は室内に設置されたマイクを通して 石脇に声をかけた。 石脇は二人の方を見上げると大きく頷き 「はい、すぐに開始します」と言葉を返した。
/171ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加