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第二実験室と書かれた扉を開け、
中へ入ると、白髪の男性は社長の入室を確認し扉を閉めた。
室内は八帖ほどの大きさで、
正面の壁は全面ガラス張りになっており、
階下に作られた実験場を覗くことが出来る造りになっている。
階下の実験場には一人の男性の姿と
その傍らには一台の車が置かれていた。
「石脇君、社長が見えられた。
社長もこの装置の完成を心待ちにしている。
有用な資源活用を期待する。
では実験を開始してくれ」
白髪の男性は室内に設置されたマイクを通して
石脇に声をかけた。
石脇は二人の方を見上げると大きく頷き
「はい、すぐに開始します」と言葉を返した。
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