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「このように人が思うことにより生じる脳波の微妙な差で
この車を意識のみで操ることが出来る。
勿論走行も自由自在だ。
まずはこの実験場をぐるりと周回させてみるか」
石脇は何も持っていないことを示すかのように、
両手を体の前に広げてみせ、人資源に視線を残したまま
車を走らせた。
ぐるりと一周まわると、車は元の場所に静かに止まった。
「デモンストレーションはこのくらいにして。
早速実験を開始しようか。
と、その前に資源ごみの名前を確認しておこうか。
左から、八幡修司、草加大吾、岸田健斗、大和田佳苗。
間違いないか?」
石脇は書類と人資源へ交互に視線を送りながら読み上げていった。
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