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「それは……」
修司は即答出来ず、口ごもってしまう。
すると隣にいた健斗が口を開いた。
「……いや、私はもう老い先長くない。
君はまだ若い。生き残るのは君だ。
二人には悪いが、人資源として購入されれば、
その購入費用のうちいくらかは残された家族に入る。
だから私のことはいいから、君は来るなと願ってくれ」
「そんなの……だめだ……諦めるなよ」
二人の会話を聞いて、石脇は立ち上がり喜びをあらわにする。
「素晴らしい。二人で来いと願えば
これ以上ないデータが取れる。
美しいじゃないか。
では早速始めるか」
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