recycle1~八幡修司~

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修司の頭に、ある仮定が浮かんだ。 だがそのあまりにも悍ましい仮定を 修司は受け入れることが出来ず、 冷たい汗が頬をつたい、体中の筋肉が震えだした。 その光景を見て一層笑みを浮かべながら 石脇は口を開く。 「その通りだよ。 君たちの意識はあえて反転して登録した。 『来いと』願えば来ない。 逆に『来るな』と願えば来るようにね。 そうすればより強く『来るな』と願ったゴミを踏みつぶす。 有用なデータならとっくに取れたよ。 だから君はすでに用済みだ。もう死んでいいよ」 石脇は修司に背を向け右手を振った。 塗装のほとんどを血液で赤く染めた車が速度を上げる。 修司は全てを受け入れ、大きく深呼吸すると目を閉じた。 「……クソったれが。 母さん……美幸、ごめんな……」
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