12人が本棚に入れています
本棚に追加
/171ページ
その様子を終始表情変えずに見ていた二人は体を返し、
扉を開けると第二実験室を後にした。
半歩後ろを歩く白髪の男が一色に声をかける。
「やはり以前にも起きた
身の危険を感じた時に発せられる思いが
最優先事項として判断される結果となりましたね」
一色は言葉を発せず小さく頷いた。
「国には私から人資源五名の再利用が完了したと伝えておきます」
「いいや、私から報告しておこう。
これからあの男と会うことになっている」
一色はそう話すと、社長室へと戻っていった。
最初のコメントを投稿しよう!