12人が本棚に入れています
本棚に追加
/171ページ
「玲奈ちゃん、よかったら乗りなよ」
学生服を着た男の子が声をかけた。
「翔にい!ナイスタイミング!乗せて」
玲奈は点滅する信号を渡り、後部座席から乗り込んだ。
すると助手席に座っていた女の子が振り返る。
「ほんとあんたは朝から元気よね」
「今日はたまたまだよ。寝坊しちゃって。
でもいいよね心美は、いつも送り迎え付で。
お嬢様じゃん」
「そんなことないわよ。
ただパパがお金持ちなだけ」
「うん、それが羨ましいんだよね。
そんなことよりさ心美、久しぶりだね。
しばらく学校休んでたけどなにかあったの」
「別に。理由なんている?」
「こら心美そんな言い方するんじゃない」
最初のコメントを投稿しよう!