recycle2~前田玲奈~

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するとそこには心美の姿があった。 玲奈と眼があった瞬間、心美は何かを体の後ろへと隠す。 「どうしたの?そんな顔して」 余程切迫した表情でもしていたのか、心美は目を丸くしながらその顔を見つめていた。 「な、何でもないよ。 心美こそ、こんな所で何してるの?」 「ちょっとね……。 それより玲奈、幸司郎先輩は? 一緒にお昼食べるんじゃなかったっけ」 「あ……忘れてた。 ごめん私行くね」 玲奈はたった今駆け上がってきた階段を下りながら、 携帯電話に残った着信履歴を削除しようと画面を覗くと 最後の着信が幸司郎だったことに気が付く。 すぐに折り返し、電話をした。
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