recycle2~前田玲奈~

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「もしもし、翔兄?」 『もしもし、玲奈ちゃんどうした?』 「ちょっと相談したいことがあって……」 『もしかして……電話のこと?』 「翔兄知ってるの?」 『うん、幸司郎から少し話は聞いた。 ごめんね勝手に』 「ううん、大丈夫。 そのことでね、どうしたらいいかなって。 幸司郎君は何でも相談してって言ってくれたんだけど、 やっぱり心配、あまりかけたくなくて」 『そうなんだ。俺でよければ力になるよ。 それで、電話ってどのくらいかかってくるの?』 「うん……ちょっと前までは二、三日置きに 十とか二十とかだったんだけど、最近はほぼ毎日。 時間も関係なくかかってくるようになって」 『そうなんだ。どこか変なサイトとかに電話番号をかかれたりしたのかな』 「それは無いと思う。いつも同じで無言だし、私が何か言うとすぐに切るから。 多分全部同じ人だと思う」 『そうか。心当たりもないよね』 「うん。友達とも仲良くやってるし、恨まれるような事した覚えは……あっ……」 不意に一つの可能性が頭をよぎったが、すぐに考えるのをやめた。
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