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「なんか元気でた。やっぱ翔にいは頼りになるな。
そうだ心美にメールしとかなきゃ」
枕元の携帯電話を再度手に取り、
玲奈は心美へとメールを打つ。
『明日の朝あいてる?いつもの公園で久しぶりにちょっと話せないかな?』
中学の頃は勉強に部活に恋に、
何かあるといつも公園で心美と話していた玲奈だったが、
高校生になってからはそれも無くなっていた。
心美に対する後ろめたい気持ちは少なからずその原因の一つだった。
送信ボタンを押した後、ほどなくして短い了承の返事が届いた。
それを確認し、安堵した玲奈はそのままベッドへと潜り込む。
ずっと座っていた部分だけが暖かく感じられた。
「あ、そうだ」
非通知の無言電話がかかってくるようになってから、
玲奈は就寝時には電源を切ることにしていた。
それを思い出し携帯の画面を見た時、
見覚えの無いアドレスからメールが入っていることに気付く。
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